形成外科
最終更新日:2020年10月05日(月)
埋没耳の装具を用いた治療(形成外科)
埋没耳は耳介の上部(耳輪)が皮膚に埋まり込んでいる状態でそのままでは眼鏡をかけられない、マスクを着けられないなどの不自由があります。
本邦では400人に1人発症と比較的多い疾患です。
生後早期に装具による矯正をすることで治癒が望めますが放置すると手術による治療が必要となることがあります。
矯正開始は早いほど良く、生後6カ月前と後では効果に差があるといわれています。
その理由としては
- ①速いほど皮膚、耳介軟骨が柔らかいので矯正しやすい。
- ②大きくなるといやがって自分で取ってしまう。
今回は9カ月で受診しました。
当科では矯正には歯科用親水性ビニールシリコーン印象材を使用しています。

2材を同量混ぜ合わせると時間とともに硬くなります。
柔らかいうちに耳介に押し当て矯正した状態にします。
圧が均等に分散されるため潰瘍形成などのリスクは無く安全です。



埋没は改善しています。


できるだけ早く受診することをお勧めします。