栄養室便り栄養室
最終更新日:2020年03月15日(日)
栄養室便り Vol.6 いちご

今回の栄養室便りは『いちご』のお話です。いちごは、最近ではハウス栽培によりほぼ一年中食べることができますが、露地栽培の旬は3~5月です。
いちごは水分を多く含んでいるため、1粒(中サイズ:15g)で5kcal程度とエネルギー量は他の果物と比較すると少なめで、1日の摂取目安量は16~18粒程度です。一方で、風邪予防や美肌効果のあるビタミンCや、貧血を予防する葉酸などのビタミン含有量は果物の中でもトップクラスです。100gあたりで比較をすると、ビタミンCの量はみかんの約2倍で、8粒程度(大粒のものだと3粒:125g)で1日に必要なビタミンCを摂取することができます。
いちごの栄養をもれなくとるには、ヘタの真下の部分が重要です。いちごは茎から栄養を受け取っているため、ヘタの真下の部分に多くの栄養素を含んでいます。ヘタを包丁で切り落としてしまうと、栄養価は大きく減少してしまうので、いちごのヘタは、切り落とさずに手で取り除いて食べましょう。またヘタをとってから水洗いすると、断面からビタミンCなどの水溶性ビタミンが流れ出てしまうので、ヘタをとる前に洗いましょう。
おいしいいちごを選ぶコツは、色むらがなく、光沢があるもの、ツブツブがくっきりとしているものを選ぶことです。また、いちごは先端の部分が甘いので、ヘタ側から食べると最後までおいしく食べることができます。
病院では3月3日昼食にいちごを提供しました。ビタミンたっぷりのいちごを食べて、体調を整えましょう。