新年あけましておめでとうございます。謹んでお喜びを申し上げます。

　毎年のように新年のあいさつで取り上げてしまう新型コロナ感染症ですが早4年がたち、感染症の状況は着実に改善され、落ち着いてまいりました。皆様の御協力と御理解、そして医療従事者の努力により、感染拡大が抑えられ、何とか日常生活を取り戻した状況まで来られたのではないでしょうか。しかしながらウイルスが根絶されたわけではありませんので引き続き感染対策を怠らず、患者、利用者の皆様とスタッフの安全確保に全力を注ぎ、迅速で質の高い医療介護サービスを提供し、地域の皆様が健康で快適な生活を送れるよう支援してまいります。

　2024年4月に行われる診療報酬改定は、医療、介護、障害福祉サービスのトリプル改定となります。
通常、診療報酬は2年に1度改定が行われ、介護報酬及び障害福祉サービス等報酬は3年に1度改定が行われることから、今回は6年に1度のめぐりあわせとなります。医療介護の報酬は国がそのサービス単価を決めており、我々自身で価格を設定できない仕組みとなっています。そのためここ最近のインフレによる様々なものの価格の上昇、人件費の上昇は法人にとって大きな支出の増加になっておりこれからのサービスの提供を維持するためにもプラス改定が必要不可欠です。地域にとって医療介護サービスは非常に大切なインフラの一つであり地方都市では雇用の大きな受け皿となっています。一度崩壊してしまうとその地域に与える影響は計り知れず、元に戻すにはかなりの時間や労力を必要とされます。政府にはこのことをよく考慮いただき対応してもらいたいものです。

　辰年には独自の言い伝えと伝統があります。辰（龍）は古くから力強さや神秘性を表すシンボルとされています。龍は雲に乗り、雷を司り、天と地を結ぶ存在とされ、その力は絶大であり、幸運をもたらすと信じられています。
辰年に生まれた人は、龍の特性であるリーダーシップ、冒険心、そして積極的なエネルギーを持っているとされ、成功への道を切り開くことができると信じられています。また、龍は雲に隠れることがあり、神秘的で不可思議な存在とされるため、予測不可能な展開や新しい可能性が広がる年ともされています。
　当法人としても、この龍の年に前向きなエネルギーを取り入れ、新しい医療の展開やサービス向上に向けて積極的に取り組んでまいります。
地域社会との結びつきを強め、共に未来に向かって歩んでいく力強い年となることを期待し私からの年頭のご挨拶とさせていただきます。

令和6年1月1日 美摩病院理事長 美馬 紀章